2026年10月9日(金)にボートレース三国で開催されるG1開設73周年記念「北陸艇王決戦」の最終日、最も大きな注目を集める争いはもちろんシリーズの頂点を決める12R「優勝戦」です。
予選・準優勝戦を経て勝ち上がった絶好調の6名による一戦は、グランプリ(GP)出場権や賞金ランキングをかけた勝負駆けの意味合いも深く帯びています。シリーズの総決算となる12R優勝戦の展開とレースの焦点を解説します。
【12R 優勝戦】出走メンバーと機力・状況
- 1号艇:毒島 誠(群馬) — 予選トップ通過から準優も快勝。気配・行き足良好で本命格。
- 2号艇:上條 暢嵩(大阪) — 準優で3コース鮮やかやまくりを決め優出。黒カポックでのG1実績多数。
- 3号艇:中野 次郎(東京) — 准優で強烈な伸びを武器にまくりを敢行し優出。攻めのキーマン。
- 4号艇:末永 和也(佐賀) — 機力上位で節通して安定感抜群。展開を捉える足がある。
- 5号艇:篠崎 仁志(福岡) — 当地初優出。賞金上位追撃へ意欲十分の攻め。
- 6号艇:秋元 哲(埼玉) — デビュー18年目で悲願のG1初優出を果たした波乱の立役者。
展開予想とレースのポイント
1. 進入想定:枠なり「123/456」か、中野の動向に注目
基本は枠なりのオールダッシュ(123/456)が有力視されます。しかし、注目は3号艇・中野次郎のコース取りとスタート意欲です。伸び足が仕上がっている中野がよりダッシュを効かせるために「3カド(ダッシュ戦)」に引く可能性も考慮したいポイントです。
2. スタート〜1マーク:毒島の「イン逃げ」vs 中野の「伸びまくり」
本命は1号艇・毒島誠のイン逃げです。今節は低勝率モーター(32号機)を引き当てながらも、日を追うごとに完璧な調整を施し、予選トップ通過から準優勝戦まで堂々の逃げを決めました。「行き足~スリット付近が良い」と本人も手応えを得ており、スタートさえ同体で揃えれば、三国特有の広い1マークを鋭く先マイして押し切る確率が極めて高くなります。
しかし、最大のスリルをもたらすのが3号艇・中野次郎の攻めです。中野の展示タイムや伸び足は節一級の評価を受けており、準優勝戦でも鮮やかな攻めで波乱を演出しました。中野が平均以上のスリットを発揮して内を叩きに行く展開になれば、1マークは一気に激戦と化します。

3. 2コース上條と4コース末永の連下・逆転シナリオ
- 上條暢嵩の差し・残し(2号艇):毒島が逃げ体制に入った場合、2コースの上條は素早い差しで追従します。上條は過去のG1勝利のうち2回を2号艇からあげており、差しの技術・ハンドルワークは超一流です。中野が外へ攻め分かれた隙を突いて最内を差し抜けられれば、バックストレッチで毒島との一騎打ちに持ち込めます。
- 末永和也のブイ際差し・まくり差し(4号艇):中野が3コースから全速で握って攻めた場合、1号艇の毒島がそれを受け止めるためターンが膨らむ可能性があります。その瞬間に絶好の展開が生まれるのが4号艇・末永和也です。末永のモーターは今節どのコースからでも連に絡める実戦足があり、前展開が競り合って空いた差しのスペースへ飛び込む「4コースまくり差し」の逆転シナリオは十分考えられます。
レースの焦点・まとめ
この「開設73周年記念 北陸艇王決戦」の最終12Rは、「毒島誠の貫禄のイン逃げによる王座奪還」か、「中野次郎の強烈な伸びを起点とした展開波乱」のどちらに転ぶかが最大の焦点です。
賞金ランキング上位を見据える毒島が悲願の優勝を飾って完結するのか、それとも展開を突いたセンター勢・ダッシュ勢が大金星を挙げるのか、ボートレース三国の広い水面を生かした高速ターン戦から目が離せません。